a letter | 『雪の華』を想う夏

12年前の夏を思い出したこの頃。

夏休みに入る前の書道クラスは、うちわを作るのが課題だった
漢字を厳選したところ、そのころ観ていた映画である
『恋空』の「恋」が可愛らしくてそれにしようと考えた
しかし周りから意味的な理由で変えるようにすすめられた
母語に「恋」「愛」の使い分けがないわたしは
日本人のクラスメイトにその違いについて説明してもらった
言っている意味は理解できたはずなのだが、言葉の芯はなぜか心に伝わらなくて
漠然としかわからなかったわたしは、結局うちわの漢字を「永遠」にした
たぶん、それはそのときの思い出が消えないままでいつまでも輝いてほしい
という想いが込められたんだろう

そしてだいぶ季節外れなのだが、
先月は、日本語を勉強し始めた頃に聞いた『雪の華』をまた聴いてみた。
するとある貴重な発見がしたような気がする


「誰かのためになにかを したいと思えるのが 愛ということを知った♪」
っていう最も印象に残るフレーズがその問いを蘇らせて
前からずっと問い続けてきたことがやっと解けたのだ

「恋」とは深く思いを寄せることがキーワードであるが
「愛」はいとしいと思う心だと定義される
そんな愛の力で愛しい人が失われても相手を照らす星になろうような勇気が
生まれてくるし、笑顔のあふれる日でも涙にまみれる日でも
いつもいつでもそばにいてあげたいと思えるのだ

しかし、きっかけとした「恋」がないとなかなか「愛」に辿り着かないときがあるから
「恋愛」と呼ばれるんだろうとわたしは思う

言語能力が上がれば上がるほどことばの理解が深まるのは確かかもしれないけど
積み重なった経験がないまま理解しようとしたら芯まで共感しがたいときもある
12年間をかけてそんなことを学んだような気がする

一ヶ月後結婚する予定の人生唯一の推し、
そんな彼に幸せを祈ります

これからでも、
わずかなわたしの光で
照らさせてください

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